正直な話です。
私は、この貸切ジムを運営している張本人です。
このジムを始める前、十数年前には、私自身も会員制のジムに通っていました。
会員制ジムは非常に楽しかったですし、今振り返っても、いい思い出がたくさんあります。
ただ、それから年齢を重ね、57歳になろうとしている今、
汗だくになりながら筋トレしている姿や、真剣にボディメイクに取り組んでいる姿を、
正直、あまり人に見られたくないなと、本気で思うようになりました。
思い返してみると、楽しかった会員制ジム時代にも、
「なんか見られている気がするな」
「こんな軽い重量でやっていて恥ずかしいな」
「若い人たちの中で浮いてないかな」
そんなことを、うっすら気にしていた時期がありました。
もちろん、実際には誰も見ていなかったのかもしれません。
でも、「見られているかもしれない」と自分が感じてしまう。
それだけで、トレーニングとは関係のないところに意識を持っていかれてしまうんですよね。
もしかしたら、同じような感覚を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、そんなジムでの”視線”について、私自身の実感として書いてみたいと思います。
ジムの”視線”が気になるのは、私だけじゃないかもしれません

トレーニング中、ふと鏡越しに誰かと目が合う。
それだけで、少し緊張してしまうことがあります。
フォームが崩れていないか。
変な音を立てていないか。
重量が軽すぎないか。
休憩が長すぎないか。
気にし始めると、キリがありません。
これは「誰かに見られている」という事実そのものより、「見られているかもしれない」という意識が、頭の片隅にずっと居座ってしまう感覚に近いのかもしれません。
なぜジムで”見られている気”がしてしまうのか

共有する場だからこそ生まれる自然な心理
会員制ジムやフィットネスクラブは、多くの人が同じ空間を共有することで成り立っている場所です。
マシンを譲り合い、順番を待ち、互いの存在を意識しながら使う。
これは、会員制ジムという仕組みそのものが持つ自然な特徴だと思います。
誰かが悪いわけでも、仕組みが間違っているわけでもありません。
人が集まる場所では、どうしても「見る・見られる」という感覚が生まれやすい。
考えてみれば、私自身も無意識のうちに他の人を見ていることがあります。
だからこそ、「自分も見られているんじゃないか」と感じてしまうのかもしれません。
「迷惑かも」と気を遣ってしまう気疲れ
私の場合、実際に誰かから何かを言われた経験があるわけではありません。
それでも、「このマシンを長く使っていたら迷惑かもしれない」「休憩時間が長すぎたら、待っている人をイライラさせるかもしれない」
そんなふうに、自分の側で勝手に気を遣ってしまうことがありました。
これは相手がどう思っているかという話ではありません。
あくまで、私自身の心の中で起きている”気疲れ”です。
でも、その小さな気疲れが積み重なると、「今日はジム、どうしようかな……」と、
トレーニングに行くこと自体が少し億劫になってしまうこともありました。
視線が気になると、トレーニングに集中しにくくなる

「見られているかもしれない」
その意識が強くなるほど、本来集中したいはずのフォームや呼吸、
その日の自分の体の状態から、意識が離れてしまう感覚が私にはありました。
トレーニング中、本当に向き合いたいのは、他人の視線ではありません。
自分の呼吸やフォーム、そして、その日の自分の体です。
ところが、意識の一部が常に周囲へ向いてしまうと、
せっかく自分のためにつくった時間なのに、完全には自分だけに集中できない。
だったら、最初から周囲を気にしなくていい環境ならどうだろう。
自分のペースで休み、自分のタイミングで次のセットに入り、
自分の体だけに意識を向ける。
そんな環境の方が、自分には合っているんじゃないか。
年齢を重ねるにつれて、よりそう感じるようになりました。
完全貸切なら、その”気疲れ”自体がなくなります

(Prophet THE GYM UBにて)
そうした経験も、完全貸切スタイルのプロフィット ザ ジムをつくることにつながっています。
1時間の予約時間中、その部屋を使うのは自分(たち)だけ。
誰かの視線を気にする必要も、誰かに気を遣う必要もありません。
「見せる」「見られる」という感覚自体が起こりにくい空間なので、視線にまつわる気疲れから離れて、自分のトレーニングに向き合いやすくなります。
当ジムには、UB(上半身)・LB(下半身)の2つのスペースがあります。
そして、無人運営です。
誰の目も気になりません。
というか、そもそも誰もいませんから。
このスタイルをつくった本人ですから、もちろん私自身も利用しています。
オープンして5年以上になりますが、「自分のためだけのトレーニングに集中できる」この感覚は、今でも色褪せていません。
むしろ57歳になろうとしている今の方が、この環境のありがたさを感じています。
会員制ジムを否定するわけではありません
誤解のないようにお伝えしておきたいのですが、私は会員制ジムやフィットネスクラブを否定しているわけではありません。
多くの人と同じ空間を共有するからこそ得られる刺激やモチベーション、仲間との交流。
そうした良さも、確かにあると思います。
前述した通り、私自身、会員制ジムには楽しい思い出がたくさんあります。
共有するスタイルにも、貸切のスタイルにも、それぞれの良さがある。
これは、どちらが優れているかという話ではありません。
「自分には、どちらが合っているのか」という、
ジムとの付き合い方の違いなのだと思います。
人の視線が気になりやすい方。
自分のペースをとことん大切にしたい方。
そして、誰にも気を遣わず、自分の体と向き合いたい方。
そんな方にとって、完全貸切という選択肢が一つの答えになれば嬉しく思います。
視線を気にせず、自分のためのトレーニングを

ジムで感じる”視線”への気疲れ。
誰かが悪いわけではありません。
そして、視線を気にしてしまうこと自体が悪いわけでもありません。
多くの人が同じ空間を共有する場所だからこそ、自然に生まれる感覚の一つなのだと思います。
このシリーズでは、マシン占領問題についても取り上げています。
ジムで感じる”気疲れ”について興味のある方は、ぜひあわせてご覧ください。
誰にも見られず、誰にも気を遣わず、自分の呼吸、自分のフォーム、自分の体だけに集中する。
そんなジムの使い方があってもいい。
私は、そう思っています。
まずは1時間、視線を気にせず自分だけの時間を











